つづき)
まあ、そんなこんなで、「経済原理」と「確率」は、閉鎖経済(学部内で男女がくっつく)でない条件下においては、
・「他の学部から見つける」
・「他の大学から見つける」
・「他に社会人から見つける」
・「見つけない」
・「見つからない」
・「女子として認知されない」
など、複雑な結果となり、「同学部内での40:1」の「逆ハーレムもの」は無残にも「無効」となってしまう。
話をもどすと、このように、同学部の同学年が240人中6名の「女子が、同ゼミに2名」というのは、「いかに、このゼミが人気があるか」を物語る。
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ゼミ希望者が全て「ゼミ生」になれたわけではなく、「同ゼミの上級生による面接」があった。
「男子には不合格となり落とされた人も何人かいた。だが、女子は全員、つまり2名とも合格。」
これは、「恩赦があった。」
当時、「4年生の大学を卒業した女子大生は、めちゃめちゃな氷河期で、就職がむずかしかった。」
ゼミの教授が、「ゼミくらいは女性優遇」としたらしい。
つまり、その後、4年生になり「女子大生の就職難で、男と女で、これだけ差別があるのか」をしこたま痛感させられることに。
当時は、「青田刈り」といって、「大学卒業見込みの男子大学生は、4年の5月ごろとかに、早々に内定を出していた」。それを横目に、「女子大生は、苦戦!苦戦!苦戦!」
「結婚までの腰掛」が「企業の要求する女子の会社員像」だったので、「短大生より2歳年をとっている4大卒女子は、年をとりすぎ?!で、学歴が邪魔?!」
つまり、「一般公募で、一般の民間に就職するのは、女子大生は至難の業であった」
それでも、例外があった。
それが
●「親のコネ」=縁故採用
●「学校の推薦」=ゼミの教授などの推薦
●「卒業生などによる実績枠」=理系などに多い。特定の企業に「枠あり」
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「企業から敬遠されていた」女子学生の特徴を整理してみると
×「浪人合格」=浪人していると「それだけ年齢が高くなるので」
→男子でも「2浪」していると苦しくなる。
×「4大卒女子」=上と同じ理由で「それだけ年齢が高くなるので」
→4大卒男子は、◎ /4大卒女子は、× の評価
×「自宅通勤以外」=「自分でアパートを借りるなどすると素行が問題?になるのか敬遠されていた」
×「コネなし」=親や学校などからの縁故
ハリーは、その当時、このすべての条件を満たしていたのだ!
(正確に言えば、ちょっと違っていたが、後で説明することに)
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現在、高卒・大学卒の「就職難」が言われているが、ハリーの時代は、「大卒女子に特化された就職難」であった。
大学を卒業すれば「なんとなかると思っていた。だが、現実は、厳しかった。つまり女子には。」
(そういう苦い経験があるので、その後、男女雇用均等法の所掌の役人になるのだが、そこでも差別が・・・・。これも後で説明。大分後になると思うが)
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現在、「就活中の学生」に気持ちは、「経験上よくわかる」
「何社アプローチしても連絡なし」「面接しても落とされる」「面接もさせてくれない」「なかなか内定が出ない」。
ハリーの場合、「大学4年の秋ごろ、10月1日に、ようやく内定が出た」という記憶がある。最初は、民間に就職した。
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就職活動は、受験勉強と違って、「何度も何度落ちると自暴自棄になってしまう」
つまり、「筆記試験」のように「ほぼ絶対評価」であれば「学力が不足と納得できる」が「面接で落とされる」ということは、「学力や知識不足ではく、自分の人格自体を否定される」という思いに駆られ、「失望」してしまう。
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「人格否定」された気持ち!
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この気持ちは、「失恋」の時に味わう感情と「似ている」とハリー自身は思う。
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「就活」と「婚活」は「酷似している」
(p_-)ここからは、ハリーの持論である。
★「共通項」
●両者の合意が必要
「企業の採用意志」と「求職者の入社意志」で「成立」
「男性の結婚する意志」と「女性の結婚する意志」で「成立」
●「面接」が「決めて」
「就職するためには、必ず面接がある」(筆記テストだけで採用はありえない?!)
「結婚するためには、必ず対面する」(写真だけで結婚するのは、大昔)
●「複数の選択はありない」
「複数の内定がとれたとしても、就職するのは1社のみ」
「複数の相手と婚姻を結ぶと、重婚になってしまう」
●「最終決断は当事者が決める」
「最終選考は、大概、面接で会社のトップが面接官となる(筆記試験ではない)し、内定をとれて最終的にどこに就職するかを決めるのも求職者」
「親が結婚を決めたのは大昔。結婚する当事者が最終決定。」
●「選考基準がまちまちで複雑」
「絶対評価ではない。会社と求職者の相性?!みたいなそんなかんじな・・・・」
「パートナーに求める条件は、千差万別。好みはいろいろだから・・・・」
●「人生で最も重要と思われる行為」
「就職は、その後の人生を大きく変える」
「結婚も、その後の人生を大きく変える」
●「なかなか決まらないと人格を否定された気がする」
「就職が決まらないと、将来への不安が。自分は必要とされていない?」
「結婚が決まらないと、将来への不安が。自分は幸せになれない?」
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最近の若者の悲劇は、「就職が決まらない(経済的に不安定)ので、結婚できない」
これでは、「二重の意味で打ちのめされる」
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ハリーの時代、「女子の氷河期」では、「100社資料請求を出して5社から返事」。
これは、冗談ではなく、実際、ハリーが当時読んでいた「4大卒女子大生向けの就職雑誌に載っていた文章」を覚えていて、それを記した。こんな感じだったと記憶している。
つまり、
100社資料請求
↓
5社返事
↓
電話で面接を頼む
↓
2~3社くらい面接
↓
最終面接までいき、
↓
内定をとれるのが、1社あるかないか。
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ハリーもやたらめったら「女子枠のある会社に資料請求していた」
100社くらい出したかどうかは覚えていないが、
面接できたのは、数社のみであった。
おっと、飯。