「検察官」&「いやいやながら医者にされ」

 

  今週の本は、「検察官」と「いやいやながら医者にされ」です。

 

【ハリーの読後感想】

 

 今日は、「成人の日」である。つまり、日本国では「国民の祝日」で休日。3連休らしい。

 3連休らしいと他人事なのは、「年金暮らし」のハリーには、特に「国民の祝日」のため休むことはなく、「単なるいつもの月曜日」であるからだ。

 「3連休いいな~。」 仕事をしないで給料がもらえるなんて。

 「ボーナスいいな~。」 年金暮らしなので、特別収入なし。

 

 もちろん、休日出勤日のサラリーマンは勤務中だろうが、サラリーマンといっても正社員以外の「派遣社員」や「自由業」「自営業」「農・漁業従事者」など。この恩恵は受けられずに、『働いた分だけ収入』の雇用形態の人々は、「3連休なんぞは、関係なし・・・・・」かも。

 少し前までは、給与所得者といえば『正規社員』だった。「祝日・有給休暇」で仕事しなくても「月給はもらえた」。が、『派遣社員』が多いご時世では、「働かない分、報酬なし」。『正規社員』と『派遣社員』との待遇格差は開くばかり。

 ハリーは、2003年、リストラ直後に、「一時的に派遣社員でバイト」した経験あり。それが原因で、「腎臓まで壊す」ことになるが、派遣社員の厳しさは、少しは知っているつもりだ。(当時のイジメは、懺悔室で)

  「今年成人した若者」は、将来就職したのちに、「国民の祝日」を「有給扱い」で過ごしてもらいたいものだ。

 つまり、「派遣社員」のような会社にとって都合のいい雇用形態でなく、「正社員」の数が、以前のように大多数となり、雇用が安定してもらいたい。

 

 ハリーの輝かしい?「職歴」

 「元国家公務員だったのにリストラ」

「元派遣社員」

「ギリギリ年金生活者」

 

 年の初めは、「今年の占い」をする人がいるが、ハリーは

・食べるものには、一生苦労しない (よく当たるといわれる占い師)

・別荘を2~3戸持つ (銀座の母)

 と占われて、「はや25年」。

     今のところ、「その気配全くなし。」。

     占いが、いかに「いい加減か!」

 

 話を「本」に戻す。

 この二冊は、2013年になってから完読した本。

 「1週間で2冊のノルマ」は、現在「2週間で3冊」のペースで推移。はやくも、ペースダウンしそうな気配。

こで、短編集で、「数稼ぎ」。

 まあ、この二冊も、去年末に、図書館から借りていたものを読めずじまいで、ため込んでいた二冊。そして、たまたま、「ランダム」に選んだ二冊だ。

 

 ところが、この二冊。共通点があった

  「検察官」と「医者」。どちらも、よく見ると、「職業名」がついている題名だ。

 そして、2冊とも「戯曲」。これも、たまたまのチョイスだったのに。

 もちろん、どちらも「短編」。

 さらに、「内容」が・・・・・・。

 

 ここからは、「ネタばれ」になるので、内容を知りたくない人は、読まない方がよい。

 だが、「本」の場合、「スクリプト(あらすじ)をすでに知っていても、読んでみると、クオリティーが落ちることなく、それなりに楽しめる」と思うので、あえて内容を明かしながら、言及することに。

●「検察官」  

 ”小さな町に検察官がやって来る。”市長・郵便局長・判事・地主など「お偉方」は大騒ぎ。

 実は、「若い下級役人」にすぎない。「お偉方」は、誤解して、「若者」をたいそうもてなすことに・・・・。

 「風刺」が効いたゴーゴリの「喜劇」。

 

 ●「いやいやながら医者にされ」 

 夫婦は、しょっちゅう喧嘩ばかり。グウタラ亭主は、女房をぶんなぐる始末。

 ある日、女房は、夫婦喧嘩の仕返しに、「自分の亭主が医者だ」と嘘をつく。鵜呑みにした上流階級の紳士が、自分の娘の病気(オシ)を治すために自宅に招き入れるが・・・。

 モリエールの戯曲で、これも喜劇。

 

● 「検察官」では、

     「お偉方」が「誤解」して、「若者⇒検査官」

●「いやいやながら医者にされ」では、

     「女房」が「嘘」をついて、「グウタラ亭主⇒医者」

 

 そして、両者は、「喜劇」

 

 さらに、両者とも、昨日(つまり、1月13日)、「ハリーが完読した本」

 

 

 散々、「レクターから汚名を着せられた怨念」が「このような偶然を引き起こしたのか?」

 それとも、「ハリーの方が、占い師より、的中率が高い」のか?

 

 いずれにせよ、この二冊とも「喜劇」なのが、気にかかるが。。。

 

鼻/外套/査察官 (光文社古典新訳文庫)

新品価格
¥680から
(2013/1/14 09:56時点)

いやいやながら医者にされ (岩波文庫 赤 512-5)

中古価格
¥141から
(2013/1/14 09:58時点)