「脂肪のかたまり」

 

今週の本は、「脂肪のかたまり」です。

 

【ハリーの読後感想】

 

 今回は、読書感想ということで。

 ストレスフルなハリーの生活の中で、かろうじて習慣化しているのが「土曜の映画鑑賞」だが、「読書」の方は、なかなか実行できない。

 毎年正月に、「今年こそは本を読みまくるぞ。」の意気込みも1月末には、レクターの攻撃で毎年撃沈。ハリーの場合、「気力&体力が充実」していないと読書のエネルギーは捻出できないらしい。つまり、「追い込まれて力を発揮するタイプではなく」、「邪念がなく心にゆとりがある時に力をそこそこ発揮するタイプ」らしい。

  あなたは、夏休みの宿題を8月31日にやるタイプですか?

  ハリーは、夏休みの宿題を7月中に終わらせるタイプです。

 

 つまりが、「せっかち」で「コツコツ」で「嫌なことからヤル」タイプ。人はそれを『優等生』と呼ぶが、まあそれに該当する感じの学生時代だった。ただし、「やることをやったら、遊びまくる」ので、『常時優等生でない』。勉強時間もすこぶる短い。さらに、大学時代(経済学部卒)は、ほとんど勉強せず。(経済なんか興味なかったので。)

 7月中に宿題を終わらせるタイプの生徒は、他の生徒から疎まれるところだが、ハリーの場合は、ノルマが終われば、遊びまくるので、「あまり真面目に映っていなかった」らしい。

 学生時代もとっくに過ぎて、「勉強不足を痛感する中年時代」を迎えているが、ここで、『自分にノルマ』jを課している。

   つまり、『1週間に2冊の読書』である。

 1年は、52週である。

     2冊/週 ×  52週  = 104冊 /年   

  さらに、余命20年とすると。

     104冊/年  ×   20年  =  2.080冊 

 といった冊数になる。

 

 この数字を見て、どう思いますか?

 どう見ても少なすぎ。

 あと2000冊しか読めないなんて。それも、「週に2冊のノルマを確実に実行した場合」でだ。つまり、Min(最小)でなくMix(最大)でだ。

  

      おお、なんと人生は短い。

 何かをするには、短すぎる。

 何かに耐えるには、長すぎる。

 

 「人間とは、なんと主観的な生き物か。」 時間までも尺度がまちまち。

 

 

 で、話は、読書感想に戻ります。

 この貴重な余生であるところの2013年正月の記念すべき「完読の第1冊目」。

 モーパッサンの出世作の短編で「脂肪のかたまり」。

 この本と、ほか3冊は、年末図書館から長期間借りていた本。もちろん、2週間が本の貸し出し期間だ。幸運にも、ほかに予約者なしで、延長&延長で、ようやく年始に完読した次第。

  「リビング」で書いたが、年末&年始で、「2kg」体重増。でもって、4冊ある本の中から手始めに年始に読み始めた。

 短編なのですぐ読めると思うので、興味のある人はぜひどうぞ。もちろん名作である。

 

 舞台は普仏戦争時。ドイツ軍がフランスに侵攻。極寒の中、避難するため、一つの馬車に偶然に乗り合わせた10人。その中に太ったひとりの娼婦の女が・・・・。

 

  この10人の中で、「一番醜い人間は誰?」

 

 もちろん、推理小説でないので、犯人は出てこない。読んでみて、考えてみて。

 

 

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